鬨の声を聞きながら、邯鄲の夢に酔う

アニメ「雲のように風のように」で、以下のシーンがある。

素乾城に反乱軍が侵入してきた後
双槐樹は義母のところに行き、御簾越しに話しかける

「逃げることをおすすめ申したのに、
まだいらっしゃったのですか
聞こえるでしょう
反乱軍のあのトキの声が…」

ここで私は思った。
トキって何?

原作には無い台詞で、アニメであるから、当然漢字など分からなかった私は、

朱鷺?

いや

時? かな、

がせいぜいであった。

正解は
鬨の声を上げる、
である。

そんな漢字知らないし、書き順もよく分からないし、そしてまず意味が分からない…

というまま四半世紀以上経過した今、ようやくググる

広辞苑では、2つ意味が上がっていたが、ここで当てはまるのは

「多人数が一度にどっとあげる声」

だろう。

ためしに友人ににきいたら、意味を知っていたヨ…


また、以下のシーンがある。

銀河「イリューダ、話がある!」
混沌「俺はイリューダじゃないよ。
あいつなら、玉座でカンタンの夢に酔ってる」

ご想像できると思うが、
私には「簡単」の夢と変換するのがせいぜいであった。

正解は「邯鄲の夢」である。
広辞苑によると、「人生の栄枯盛衰はかないことの例え」である。

私は中国にも、台湾にも特に行きたいと思ったことはない。
だが、この作品を見ていると、紫禁城にたたずみ、妄想に…、いや思索に…、いやロマンに浸りたいと思うことが…
無いわけでは、ない。

「死ぬるぞ、姉上」
「本望なれば」

という、ごっこ遊びもいいかな
(いくつだ、私は)


さて、長々と書いてきたこの「後宮小説/雲のように風のように」シリーズも、ひとまずここで筆をおきたいと思う。

個人の妄想と無知さをさらけ出した駄文の数々、
全部読んでくださった方がいるのかどうか、分からないが、
もしそんな方が居れば、丁重に、宦官亥野が皇帝にしていたような中国式お辞儀で御礼を述べたいと思う。

多謝

#後宮小説 #雲のように風のように