格子(蔀戸)の謎

寝殿造の格子
蔀戸とも言われているらしいですが
ググると、以下の写真が出てきます
f:id:Whitehaven56B:20220408073740j:plain

わたしが疑問なのは
格子の隙間が何で覆われていたのか
ということ

この写真だと障子紙が貼ってあるように見えませんか?

これだと夏はよくても
冬、超寒そう。。。

しかも台風とかで雨風が吹き込んで来たら
紙、破れないんだろうか。。

「蔀戸は今で言う雨戸」みたいな記述もあるのですが
こんな障子紙貼った物が
雨戸の代わりになるのかなあ。。。
と思ったら木の板で覆った蔀戸も出てきました

f:id:Whitehaven56B:20220408074540j:plain

うむ
これなら雨戸として機能しそう

でもこの木の板バージョンだと
上の格子を下げてしまったら、外の様子は全く分からないですよね?

なんて素敵にジャパネスク」ではこの格子の向こうで
守弥が盗み聞きしたり
格子の向こうにいる人の気配がわかるような書かれ方をしていて
瑠璃は京の三条邸が炎上した時も
太秦の尼寺から
空が赤くなっているのに気づいている

山内直実さんの漫画では以下のように描かれています
f:id:Whitehaven56B:20220408080518j:plain

格子の向こうに、はっきりくっきり空が見えている!
障子紙さえ無さそう!
スッカスカ!
の格子に見えるヨ。。。

こんなスッカスカな格子
室内が外気温と同じになるじゃないか!
冬、寒くてやってられないよ!

結局そこに戻ってしまう我が身の卑しさよ。。。。。

冷え性なもので
冬の寒さが気になるんです。。。

このスッカスカ格子は漫画上の書き方だと解釈して
なんて素敵にジャパネスク」の格子は
障子紙が貼られたもの、と捉えるのが一番合点がいくのかも。


部屋が寒いなら火鉢みたいなものがあるのでは?
と思われるかもしれませんが
あれは部屋を温めるほどのパワーは無いそうです

そういえば日光に昭和天皇行幸した際
お泊りになられた所を、友人が見学したらしいのですが
3月なのに雪が舞っている日だったそうで、
板張りの床は恐ろしく寒かった
もう寒くて寒くて
見学どころじゃなかった、と言っていました

平安時代は同じくフローリングだし
やっぱり寒いんじゃんよ!
なのに障子紙隔てて外って、寒すぎるよ!
しかも家の中では裸足だよね

気密性が求められる現代の住宅事情とは
大分と違うようです

だからお香をバンバンたいても
すぐに抜けてしまい、現代でいうスメルハラスメントにはならなかったのかもしれない、のか?

紙だの木だのに、めっちゃお香が染み込んでそうだけど。。。

スメルハラスメントも大概ですが
寒さはねえ。。。

冬の京都、結構寒いですよね。。。

だから何枚も重ねて着てたり長袴履いたりしてるんでしょうか
でもそうしたら動きにくくないのかなあ

瑠璃姫は何枚も重ねて着てるようには見えないくらい
アクティブに動いてますが

#なんて素敵にジャパネスク
#氷室冴子
#山内直実
#瑠璃姫