姫の懐剣

これまでは、ジャパネスクを読んで疑問に思ったことを、
ググッてみたら
こんなことがわかったということを書いてきたのですが

今回は「結局よく分からなかった」ことについて、です

ジャパネスク2では、
三条邸の焼跡で、瑠璃は懐剣(短刀)で吉野君を刺しに行きます(未遂)

帥の宮編のクライマックス近く、
慈光院に向かおうと高彬の馬を奪う瑠璃の命令に従って
綾姫のお付き女房、大弐は、
高彬を足止めするために、懐剣で喉をつきます
自分の命と引き換えに、綾子姫、東宮、帥の宮の命乞いをする
なんとも悲しいシーンです。




私は思ったのです

その懐剣(短刀)、どこから出てきたん?
いつも持ち歩いてるん?


ググッてわかったのは、女子の懐剣所持の習慣は
武家の娘さんにあったもので
所持の目的は、
武家の娘たるもの自分の身は自分で守るべし
辱めを受けるくらいなら自害すべし
ということらしい

ただ
平安貴族の女性の衣装を見ていても
懐剣については分からなかったし
袴に何かさしていたとしても
わからなかった。。。

守り刀というのを子供が贈られることがあったようなのですが
実用性というより
飽くまで「お守り」として、ということらしいので
それで自害したり、髪を切ったりできるものなのでしょうか。。。


色々ググッっていいると
平安時代の姫は、なんだかショッキングなことがあると
突発的に髪を切る(つまり、現世と縁を切る)クセがあるらしい

フィクションですが、源氏物語も読んでると、
なんだかみんな出家するよなあ。。。

出家さえすれば悩まなくていい、みたいな
安直すぎやしないかと思うけど
ウツになって自殺するよりは家族からしたら、生きててくれるだけ、いいよね
逃げる先があるっていうのは一種の優しさだと思う
その点、武家社会は何かって言うと、死ななきゃならなくて。。。

ちょっと話がそれたけれど
突発的に髪を切る姫がいる、
ということは常日頃、部屋に髪を切る道具があったっていうことなんでしょうか

部屋にはあったとしても、持ち歩いてるんだろうか。。。

という疑問は、今のところ解決していない

#なんて素敵にジャパネスク
#氷室冴子
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