「諜報の天才 杉原千畝」白石仁章

 

大津旅行のお伴はこちらの本でした。

 

「東洋のシンドラー」と言われる杉原千畝に関する本で、杉原がどのような諜報活動をしたのか、ということがまとめられています。

ユダヤ人がナチスによる迫害から逃れるために、日本通過ビザに独断で署名したことが有名(というか、私はそれしか知らなかった。ただ、この本によるとナチスから逃れる、というのは正しくなく、正確にはスターリンから逃れるポーランドユダヤ人が主だった、ということのようです)

ですが、

それは彼にとって、人生の極々一部で、仕事は諜報外交官(それも彼は最初は通訳としてとて赴任しており、外交官ですらなかった)ということが書かれています。

 

諜報というより、最前線での極秘情報収集といったほうが分かりやすいでしょうか

 

著者の方は学生時代から杉原を研究テーマとされているそうで。。。

この本を書いた時点で20年以上。。。

すごいなあ。。。

飽きないんだ。。。

 

じゃなくて、

世間一般に知られる表面的な杉原ではなく、かなり真実に迫るようなリアル杉原が印象的でした。

ユダヤの方たちを助けるビザ発給を独断でおこなうことは、もちろん人道的な気持ちがなければできないことですが、世界中で影響力を持つユダヤ人の依頼を断り続けることは、国益に反するのではないか、という視点もあったことに、私は一寸安堵しました。

また同じ時期、杉原と同じようにユダヤ人へビザを発給した外交官(というのが正しいのか?)が、中国等にもいることは新しい発見でした。

 

映画「シンドラーのリスト」は、リアルタイムで映画館に見に行きました。

シンドラーが聖人君子でなく、若い女好きのちょっとダラシないところとか、良かったですよね

 

この映画の後、日本にもシンドラーのように、ユダヤ人を救った人がいるんだよ、というライトスポットがあたり、杉原千畝のビザ発給についての単発ドラマが放送されました。

見たのよ、私!

多分。。。

覚えてるのは、杉原が任地を去る汽車の中で、発車間際まで、ビザに署名し続けていたシーンだけ、なんだけど!

 

発車ホームまで、おしかけてくるユダヤ人たち

汽車の窓から差し出されるビザに、窓から身を乗り出して署名する杉原。。。

 

演じたのは誰だったのかなあ、と思っていましたら、多分。。。

多分、加藤剛さんのようです

 

ウィキ情報ですが。。。

 

2015年に映画にもなってて、こちらは唐沢寿明さん

 

観たいんだけど。。。

でもTSUTAYAもなくなって。。。

どうしたらいいのかな?