2022-05-01から1ヶ月間の記事一覧

「瑠璃姫」という人生

今回、「なんて素敵にジャパネスク」を読み直して思ったのは なんていうか、命がいくつあっても足りないってこういうこと言うんだろうなあ と言うことです子供の頃読んだときは ワクワクドキドキの連続で、なんて面白いんだろう! ドラマチックゥゥ! っていう…

瑠璃姫は恋愛を神聖視しているか

斎藤正一氏が 「なんて素敵にジャパネスク」論なるものを書かれていて(ググったら出てきます)その中で 瑠璃姫は「恋愛至上主義」で恋愛を神聖視している、と述べられているのですが私としてはいくら成人になる年齢や、結婚適齢期が今より低いと言っても16…

格子(蔀戸)の謎

寝殿造の格子 蔀戸とも言われているらしいですが ググると、以下の写真が出てきます わたしが疑問なのは 格子の隙間が何で覆われていたのか ということこの写真だと障子紙が貼ってあるように見えませんか?これだと夏はよくても 冬、超寒そう。。。しかも台風…

「僕で我慢しなよ」 一人歩きするセリフ

トリビュート集に掲載されていた学園現代モノ(「じゃぱねすく六区」)を読んで 「僕で我慢しなよ」 というのが、ジャパネスクの名ゼリフとして知られている、 というようなことが書いてあったのだが そんなことになっているとは知らなかった瑠璃姫は結婚願望…

「婿取り婚」と高彬

平安貴族の婚姻形態が 「通い婚」「婿取り婚」「一夫多妻」で現代日本の「同居婚(が一般的)」「嫁取り婚(が大多数)」「(法律的に)一夫一妻」とは違う、ということはなんとな〜く理解していたつもりだったけれどでも源氏物語で光源氏は 後ろ盾のない姫君を自…

瑠璃姫の「結婚問題」

氷室冴子さんが「なんて素敵にジャパネスク」を書いたきっかけは ご自身が当時、親から「結婚しろ〜」攻撃を受けていたから、それをネタに書こうと思った、 そこで コバルト文庫のターゲット読者年齢層で親から「結婚しろ〜」なんて言われる時代はいつだろう…

「平安女子は、みんな必死で恋してた」

イザベラ・ディオニシオ著多大なる敬意を表して 著者のことを敢えて「イザベラちゃん」 とお呼びさせていただいきます自称、文学オタクのイザベラちゃん 現代日本語を自由自在に扱い 古語や短歌の解読までマスターしているその能力に すっかりノックアウトさ…

着崩しに関する雑感

林望著「あばら家の姫君」で紹介されていて知った俳句 「さしぬきをあしでぬぐ夜や朧月」 与謝蕪村 青の矢印で示しているのがさしぬき(指貫) 山内直実氏のTwitterより拝借いたしました 林望氏は この俳句を、面倒くさがって足で指貫を脱いでいるところ、な…

帥の宮はプレイボーイか

八重桜。 ジャパネスクのニの姫、「ざ・ちぇんじ!」の宰相の中将は私にとってこういうイメージ 自分で書いてて笑えるのだけれど なんで私はこんなに、ムキになって 「ざ・ちぇんじ!」の宰相の中将を応援しているのだろう山内直実さんが「ざ・ちぇんじ!」のキ…