PCRでノーベル化学賞を受賞したキャリー・マリスによる自伝です
当たり前ですが、日本語のタイトルと原題は、全く違います。
めっちゃ頭が切れて学業だってバッチOK、ナンパが趣味で、ドラッグもやっちゃうし(彼の名誉の為に付け加えますと、アヘン等が非合法ではない時代あったようです)、博士号(PhD)だって持ってるし、生化学の論文をパブリッシュして、ノーベル賞ゲットだぜ! あ、でも本業サーファーなんで、そこんとこよろしく、みたいな人生です
(まとめ方がめっちゃ雑です。マリス博士に本当に興味ある方は、ちゃんとこの本を読むように)
マリス博士が、一般に想像されるような研究室にこもっているような研究者ではないいことは、事前情報を得ていたためか
「ふぅん」
という感じ読み進めていたのですが
私がこの本で「えー」と「ほっほう」と思った二人の女性についての記載でした。
ナンパ相手じゃありませんよ?(笑)
まず
「えー、そりゃ、あんまりだよ。。。」
と思ったのは、皇后美智子様(当時)の置かれている状況
マリス博士が美智子様に「私の本をあなたに郵便でお送りしますから、ぜひとも読んでください」みたいなことを言うのですが、美智子様は、私宛の郵便物はまず宮中の者が確認し、OKということにならなければ、私の手元には来ません。また、私が読む本は事前に、宮中の者が読んで確認してからでないと私は読めないのです、と仰られるのです。
うっそーーーーん
読みたい本を読む自由もないの!?
紀宮清子さんが侍従にお願いして、コミケで同人誌をゲットしたことがある、と何かで読んだ(なにで読んだんだ、私。微笑ましいエピソードですよね)んですが、清子さんが読まれる前に、侍従も同人誌を読んだんだろうか。。。その場面を想像すると、ちょっと笑える。。。
女性宮家創設の可能性が出てきたときに、内親王や女王たちは、皇室に残ることは希望されていない、と宮内庁の誰かが意見を述べられていました。
真子様が、お金なんかいらない、と言ってまで逃げるようにニューヨークに行ってしまわれたり
佳子さまが
「ママ(紀子様のこと)は、望んでここ(皇室)に来たんでしょ。お姉ちゃんと私は生まれた時から、ここしか知らないんだよ(つまり、自分で希望して皇族になったわけじゃない)」ということを言ったとか言わないとか、週刊誌に書いてありましたが(真偽のほどは知りませんが)
いやはや、想像を絶する自由のなさよ
まあ、皇后様と内親王や女王では同じ境遇というわけではないと思いますが(クラブ通いしていた女王様、いましたよね?)、皇族の特権と不自由さのどちらを取る人生か、ということを、今の皇女たちは選べるわけで
そうなると。。。、ということかな
「ほっほう」と思ったのは、ファースト・レディ(当時)、ヒラリー・クリントン
民主党はアメリカへの皆保険制度導入に肯定的な政党だと思うのですが、マリスが彼女に会ったときに、他国の皆保険制度について、どのくらい知っているのか、彼女を試します
彼女はマリス博士が尋ねた2カ国の皆保険制度について、自ら正確に説明したのです。専門のスタッフを呼ぶことなく。
むぅ。。。
すごいですね
マリス博士は「たいした女だ」と、旦那であるビルよりも、彼女に対して感服します。
ヒラリーは、大統領よりも実務向きな気がします
というわけで、マリス博士自体にはなんの興味も持てなかった管理人による感想は以上です
ごめんね、博士