皇后総覧ですが、書いてある内容の半分は、天皇について、で、これは皇后という後宮の女性についての記録があまり残っていないんだなあ、ということの現れかな、と思って読んでいましまた。
誰が何年に入内、中宮(または皇后)の宣旨、誰々を産んだ、と言うような「記録」はあっても、その人がどんな人間だったのか、何をしたのか、ということについて、ほとんど記載がないのは、記録がないのか、はたまた書いた人間に興味がないのか
(南北朝時代なんて、かろうじて天皇の名前はわかっても、後宮について一切の記録がないこともあるようです。ということは、いくらでも創造できるということか)
明治天皇の皇后が、率先してお歯黒を拭き取った、というくだりが一番面白かったです。
それにしても、天皇の妃たちの第一使命は跡継ぎを産むこと、しかも日本においては男子、と限定されるわけだけれど、皇室二千年以上の歴史の中で、奥さんが一人だけで、男の子は産まなきゃいけないし、皇后としてファーストレディとして君臨しなきゃならないし、というのは、ここわずか100年のことなんだなあ、と。
いやぁ〜、最近の女性は何かと仕事やタスクが、一人に対して多すぎないかい?
皇室ぐらい、一夫多妻でもよくない?
分業でいいじゃないか
と、この本をめくりながら、ため息ついちゃった
一夫多妻ってそんなにダメなこと?
男の子産まなきゃダメ、って一人の女性に押し付けるの、ホント良くないよ
この二千年以上の歴史の中で、「正妻」の何%が、次の帝を産んだのか、っていう話ですよ、ほんとにもう!
(なので、皇室初めての一夫一妻制を取ることなった大正天皇の后選びは「子供を産めそうな健康優良女子」が最優先されたらしい。。。Wiki情報ですが)
ということを思いつつ
こんな総覧を真面目に最初から最後までページを繰るなんてことをするはずもなく、適当にページを開いて、読む、みたいなことをするわけですが
いろんな天皇がいるなあ。。。
ええっ
と思ったのは、四条天皇
廊下に滑石(って何?)を塗って、お付きの人たちが滑って慌てるのを見てやろう、と思ったらしいのですが(四条帝12歳(即位時2歳)。イタズラっ子悪ガキ四条くん)
自分が滑って、頓死。。。
ホントに!!?
頭の打ちどころがよっぽど悪かったんでしょうか。。。
うーん、なんか陰謀の匂いがしませんか?
え、しない!?
そっか。。。
「このマハラジャは67人(数字はうろ覚えです。60人台だったのは確か)しか妻がいませんでした」
と説明を受けて
「しか。。。って」
と突っ込まれていたので、
歴代天皇の最大妻帯数は誰かな〜、と思ってパラパラしていたら、多分、後醍醐天皇あたりかな、と。
で人数を数えたら34人
うむ、マハラジャに負けておる
と、思ったのですが、この本に記載されれいる女性は公式(?)な妻たちで、愛人的な立場の女性の名前は記載されていないようです。
後草深院二条の名前はなかったので
それらをもしカウントしたら、マハラジャと同じくらい、もしくは勝てる(勝ってどうする。。。)天皇もいたりして。。。
って
ショーモナー。。。。
そんなくだらない妄想していました。
あ、あと
浅井江与(徳川将軍2代目秀忠の正室)が藤原達子という名前になったって知ってました?奥さま!
どうして、徳川っていう名字じゃないのかしらね!
学者様にとっては常識でも、私にはわからないのよ。。
それとも、コレって常識なわけ!?
え
自分で調べろ!って?
メンドイわねー。。。
(和子ちゃんは入内前に、位を上げるために源家の養女になったんじゃないのかなぁ。。。と妄想。篤姫も家定と結婚する前にどこぞの貴族の養女になってたなあ)
いろんな楽しみ方のある本です