斎藤正一氏が
「なんて素敵にジャパネスク」論なるものを書かれていて(ググったら出てきます)
その中で
瑠璃姫は「恋愛至上主義」で恋愛を神聖視している、と述べられているのですが
私としてはいくら成人になる年齢や、結婚適齢期が今より低いと言っても
16〜18歳の女のコが
ロマンチックに求愛されたい、
(というか当時の普通の結婚手順を踏んで欲しい、つまり大事にされたい)
事前にお支度を整えて、
結婚(初夜)の日を人生における煌めく想い出の日になるようにしたかった、
と思うことや
(一夫多妻が普通だとしても)
浮気されるのは嫌だ
と思うことは
ゴクゴク フツー。。。
じゃないでしょうか
そんなことで
恋愛至上主義とか言われちゃったら
世の中の女性のほとんどは恋愛至上主義になっちゃうよ
たぶん
知らんけど
(まあね、少なくとも煌姫は恋愛至上主義ではないけれど、ごく少数派だと思う。じゃないと少女漫画やら少女小説やらが商業的に成立していることの理由がわからない)
だってさ
いくら家族の了承済みの婚約者がいるからって
特に結婚準備もせずに
のほほんと過ごしているある日、
突然「今日、結婚式上げるから! 準備はこっちでしとくから!」
って言われて、
「分かりました」って言えますか?
ドレスだって、ブーケだって選びたかった
この日のためにエステサロンにかよって
キレイにしてたかった
その日までを指折り数えたかった
きちんとプロポーズされたかった
って思うよね
結納は無駄にお金掛かりそうだし、
面倒くさいから、必要なし!
と思っていた私でさえ
プロポーズには花束くらい用意して欲しかったと、思った。。。
アラフォーで、男みたいな考え方する人間と言われる私でさえ、思ったよ。。。
大事な日まで気持ちを高めることが大切なのよ
現実がこれじゃあ、
瑠璃じゃなくても泣き出す
このあたりの女性の考え方は
「妻のトリセツ」黒川伊保子著を読んでいただければ
わかりやすいかと。
瑠璃のぶっ飛び姫としての行動に「共感」できることはなくても
(007ジェームズボンドの行動に、ドキドキハラハラしても、共感する人は少ないでしょう。非日常が描かれているからこそ、楽しく面白く読めるんじゃないだろうか)
一方で瑠璃のごく普通の恋愛感に共感できるので
「瑠璃姫もやっぱり私達と同じ普通の女のコなんだなあ」
と思って瑠璃姫に感情移入できるんじゃないか、
と考えるわけです
「なんて素敵にジャパネスク」の冒険活劇の部分が一番面白いと思って、大好きな作品なのですが
瑠璃が高彬にトキメイたり
高彬が瑠璃にニッコリ笑いかけたり
高彬が愛染明王のように怒りと嫉妬の鬼になって、瑠璃姫の部屋に乗り込むところなど
二人のシーンも私は大好きです
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