高彬が瑠璃と結婚した理由

今回改めて読み直してみて思うのは
なんで高彬は瑠璃とそんなに結婚したいんだろう、ということだった

カルガモの子供みたいに
初恋の女のコが結婚相手、という刷り込みでもおこっているのだろうか

それくらいブレない

瑠璃がいろんなトラブルを起こしても
「それが瑠璃さんだから」
「瑠璃さんだからしょうがない」
という。。。
(「高彬のジャパネスク・ミステリー」参照)

だからといって、惚れた弱みで瑠璃に甘いわけでなく
「結婚初夜に妻となる人の口から、他の男の話を聞くことほど情けないことはない」
「瑠璃さんは何かと子供っぽいと言うけれど、やめてくれないか。不愉快だ」
「二の姫に失礼だと思わないのか」
とはっきり言えるし、長々と説教したりだってする。

何度か瑠璃に平手打ちをくらわせたこともあるし
結婚してからではあるが
嫉妬に駆られて、幾分理性が吹っ飛んでいたとはいえ、瑠璃を足で蹴ったりもしている。

それでも、壊れない関係の凄さよ。。。

恋人っていうより、むしろ姉弟の付き合いでは。。。と思うけど
ここに恋愛感情が乗っかるところがこれまた凄いよね
現実だと、「友達以上恋人未満」っていう関係になりそうだけど

高彬は「瑠璃さんは僕がいないと、ダメになっちゃう人」っていう変な責任感も負ってるんじゃないだろうか。。。

「僕で我慢しなよ」
という再プロポーズの言葉には
「瑠璃さんみたいなお転婆姫の婿なんて、僕くらいしか務まらない」っていう自信の現れなんじゃないだろうか

それにしても、
守弥が結婚を阻止したいと思った勘
「あの姫はまた騒動を起こす」は、
当たってたよなあ
つくづく苦労人な高彬。。。

と思うのは外から見ている人間の思うことであって
幸せかどうかは、本人にしか分からない

#なんて素敵にジャパネスク
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