「僕で我慢しなよ」 一人歩きするセリフ

トリビュート集に掲載されていた学園現代モノ(「じゃぱねすく六区」)を読んで
「僕で我慢しなよ」
というのが、ジャパネスクの名ゼリフとして知られている、
というようなことが書いてあったのだが
そんなことになっているとは知らなかった

瑠璃姫は結婚願望がなかったし
(男なんて所詮浮気者。結婚して夫の浮気に泣く人生なんてまっぴらごめん。独身主義を貫くわ!と思ってたところに、瑠璃さんだけを生涯一人の妻にするよ!と宣言した高彬となら、結婚してもいいかも〜、っていう感じで婚約したわけだし)

このセリフ
「僕で我慢しなよ」を言われた時、
瑠璃姫の心は、約束した吉野の地に吉野君が現れないことに、心が締め付けられていたので、
瑠璃は高彬のこの再プロポーズに心を動かされることもなく、

ひたすら
「ごめんね、ごめんね。高彬。別の人を想っている私に優しくしないで」
な状態だったわけで。

新調した氷の襲で、めいいっぱいのオシャレをしたのも、高彬の為じゃなかったわけで。

しかも、瑠璃が帰京を決めた決定打は高彬ではなかったわけで。

高彬、可哀相。。。

でも、そんな瑠璃の心境を理解して見守る高彬は(「高彬のジャパネスクミステリー」参照)、
本当に瑠璃のことを大切にしている素敵な殿方です!

ちょっと書きたいことの本筋から外れたので
元に戻しますと

「僕で我慢しなよ」というセリフが有名に、
ということは、
「きゃー、こんなプロポーズ言われてみた〜い!」と思った読者が多数いたから有名になった、と推察する。

瑠璃には響かなかったが、
読者の心は打ったらしい。。。

私はどうだったんだろ。。。

私がこの現象を知って思い出したのが
ベルサイユのばら」の
「文句があるならベルサイユへいらっしゃい」
というセリフ

私にとってこれは、この漫画のセリフの1つでしかなかったのだが
オタク業界というか
コミケ業界というか
そういうところでは「何か文句ある?」というシチュエーションで使われている(いた、か?)
お決まりのセリフに昇格(?)していたらしい


らしいというのは
そういう世界にドップリ浸って生活していたクラスメイトと話ししていた際、
私が
「『文句があるならベルサイユにいらっしゃい』は漫画「ベルサイユのばら」の中で、こうこうこう言うシチュエーションで発せられたセリフだよね」
と言ったら、そのクラスメイトは、
そのセリフは知ってるし、よく使われてるのを見るけど、そんな由来なんだね、今初めて知った
と言ったのである

私は「なんじゃそりゃ〜orz」
と思ったものだったが
この現代学園モノのトリビュート作品で
「僕で我慢しなよ」が同じように一人歩きしてるのかなあ。。。
と感じいったのであります。

これってさ
もうジャパネスクが「古典」に片足突っ込んでる現象の1つと思っていいんだろうか

でも「古典」なら、図書館の書庫に仕舞われたりしないよねえ

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