「なんて素敵にジャパネスク」の「聖地巡礼」

前回は
「高彬が好きです!」
という、いったいなんの告白だよ、で終わってしまいましたが、

今回はジャパネスクとその土地、です。
ジャパネスクは大好きだったのですが
私は今で言う「聖地巡礼」を全くしませんでした。
当時子供でお金が無かったことも理由の一つかもしれませんが、一番の理由は「行ったからって瑠璃や高彬に会えるわけじゃなし」という非常に冷めた考えからだったと思われます。

もう一つは
「行って行けない距離にある場所」だったこともあります。いつでも行けると思うと人は行かないもんです、はい。

京都も奈良も日帰りでいけちゃう距離に、今も昔も住んでおります。
というか京都市も宇治も、当時すでに行ったことがあったので、「あの浅瀬の鴨川に身を投げて死ぬのは無理じゃないか」と思ってたくらいです。

それでも、吉野とか御所内には行ったことが、ありませんでした。ここ数年、つまり結婚して子供ができてから、初めて行きましたよ。

それも「行きたい!」という決意のもとではなく
吉野は「桜を見にピクニック」に誘われたから、
御所はたまたま京都御所の敷地内を散歩していたら御所内部が公開されてたから、
という、なんとも消極的な理由によるものです。

以前は御所内部は期間限定の公開だったけれど、私が入れた時は、常時一般公開に変更になったということで、並ぶことなく誰でもすぐに入れました。

すんなり入れちゃった御所ですが、
清涼殿だの、シゲイサだの、ジョウキョウデンだの、心がトキメキましたね!
いや、ただ歩いて建物の外観見てるだけなのに、
「ここで瑠璃が!」
とか
「ここに高彬が出仕してたのね!」
とか思って
これまたキュンキュンしてました。一緒にいた旦那さんに思わず「ジャパネスクファンには堪らない場所よ!」とちょっと興奮して言っちゃうほどに。。。

大和和紀さんの「あさきゆめみし」は読んでましたし
(なんとも言っても、絵が美しい! 光源氏は、キャラクターとして、あまり好きじゃなかったけど。一番大事な女性(紫の上)さえ幸せに出来ない男ですよ。。。)、
夢枕獏さん原作の「陰陽師」は、
小説に漫画、映画(主演の野村萬斎以外、ヒドイ出来だった。。。)も見たり読んだりしてましたが
それでも、私にとっては御所は
ジャパネスクワールドのまさに聖地だったわけです。

そして吉野よ。。。
3歳の娘を抱っこして吉野のアップダウンを歩くのはとても辛かったです。エネルギー補給に買ったわらび餅も、ムスメに取られました。

それでも、
ああ、ついに「あの」吉野に来たんだなあ、と思いながら歩く心だけはフワフワとしておりました。つい気持ちがはずんで、吉野の桜保護の寄付をしちゃいました。

そして「帯解寺」
いや、ここにはまだ行ったことはないんですが、近所を通りかかったことはあります(でも参ってない。だいたいここは物語の舞台になってないし。瑠璃の父母が大行列を組んで参詣したことで、瑠璃が恥ずかしい思いをしただけだし)。

よく通過する駅のホームには「帯解寺」の宣伝広告がかかっていて、見かけるたびに
「瑠璃姫が守弥に騙されて(?)、懐妊祈願する羽目になって、恥ずかしがってた寺だなあ」とフッと笑いがこみ上げて来るわけです。

いや本当に、
ハマるって楽しいですよね

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