実は、こう見えて?
宝塚歌劇団のファンをやっていた時期があります。
天海祐希さんが、二番手だった時代
つまり、涼風真世さんがトップだった2年くらいといえばいいのでしょうか
ただ、当時、私は法律的にバイトが不可能な学生でしたので
つまり
お金が無かったので
ファンと言っても
テレビで放映されているのを見るとか
ラジオをきくとか
ヅカファンの友達から雑誌を借りて読むとか
が、活動のメインという、非常に地味なファン活動でございました
ただ、妄想半端ないお年頃でしたので、ジェンヌを主人公にした自作交換漫画を作ったりして、個人的には超楽しかったです。
お金をかけたことといえば
お年玉をつぎ込んで、
涼風真世さんの、サヨナラ公演を一回ずつ(大劇場とバウホール)行ったことと、ちょっとよくわからないCDや写真集を購入したくらいです。
サヨナラ公演のパンフレットも、友達の母上に買ってもらったなあ。。。
社会人になって、ヅカファンという方に数名会ったことがありますが、
正直な感想は
「私がハマったのが、学生時代でよかった。社会人になってからハマってたら、エグいお金を、宝塚歌劇団に寄付(?)するところだった、ふぅぅ」です。
とは言え、実は社会人になってから、2回くらい観劇してるんですよね
「チケットあるよー?行く?」というお誘いをもらったので、という、自主性無い理由です。はい。
うち一回は、近所の方が、会社の福利厚生の一環で貸切公演のチケットあるんだけど、行けないからどうぞ、みたいな。
「貸切公演」だと、貸し切っている団体様へのちょっとしたサービスが舞台であったりして、面白かったです。
というか、
それしか覚えてへん、
という。。。
2回目は「エリザベート」
おぉ! あの大人気作!
小池様の作品よ!
と意気込んで行ったものの
主人公が漫画「パタリロ!」の「バンコラン」ソックリのメーキャップで、そのことしか印象に残ってない、っていう。。。
オイオイ。。。
(でもそう思ってたのは私だけじゃなかったみたいで、ヅカファンのブログにも「え、バンコラン?」みたいなことが書いてあったよ!)
オッカケしているスターさん(今風にいうと「推し」か?)がいるほうが、100倍面白い世界だとは思います
とは言え、幸か不幸か(金銭的には幸だけど)、社会人になってからの私の感性には、今のところのあまり響かないようです。
でも
「劇団四季か宝塚のチケット、どっちがいい?」って聞かれたら、「宝塚」と即答します。
理由は「小難しいことを考えずに見ても楽しめるから」
やっぱり美しいものを見るのは楽しいですよね
前置きが長くなりましたが
この天真ミチルさんの
「こう見えて元タカラジェンヌです」は
ヅカファンではなくても
とても面白い作品だと思います。
まず第一に、彼女は文章が上手
そして、書いてある内容が
「組織の中で、自分の能力と、組織から求められていることの妥協点はどこか、組織に必要とされる人間になるためにはどうしたらいいか、必死であがいた記録」
だからです。
おそらく、会社であるとか、何らかの組織に属した方なら、共感できる部分が少なからずあると思うのです
そう
「必死であがいている」
トップスターになれない人間のほうが圧倒的に多い組織の中で、
スターではないが「必要とされる人間」になるために、常に壁にぶち当たりながら試行錯誤する天真ミチルさん
すごいなあ、と思いました。
あと、タカラジェンヌって個性的な方が多いようで、同期の超お嬢様でしっかりもののゆめちゃんが「トマト」にハマって、トマト道を極めるところとか、なんて面白いんだ、やっぱり何かに向けて突き進む方は全てに置いてそうなのね、可愛いなあ、と思ったり(オバサンだ、私は!)
天真ミチルさんが、まだ音楽学校時代に「君はこの劇団と自分のやりたい方向性の相違が原因で、ここを去るかもしれない」と予言(?)した演出家の方
トップスターの方との交遊(?)とか
組織を率いる、または組織で生きるという大多数の人間が経験することが書かれています
また読むと、
あんなに頑張ってる彼女たちの姿を見てみたい!
と、宝塚歌劇団を観に行きたくなるかも
(私も一瞬だけチケット買おうかと思ったよ。。。今ってネット販売なのかな?
涼風真世さんのサヨナラ公演チケットを買うために、始発に乗って、阪急交通社の行列に並んだんだよ!
でもそれって、チケット購入券のくじ引きの行列なんだよ!
くじ引きに当たらないと、購入資格もないんだよ!
なーんて話しても、若い人には理解してもらえないんだろうな。。。)
余談ですが
氷室冴子さんがオッカケしていたという
「一路真輝」さん
私も好きだったなー
現役時代に出演されていたビオレのCM、素敵だった!
(え、そこ?)
そして、私は彼女の写真集持ってた。。。
# 天真ミチル
#こう見えて元タカラジェンヌです