今回は管理人のただの雑感です
(いや、いつもか)
平安時代の上流貴族のデートはワンパターンである
夕方、もしくは日が暮れてから
男性が女性のところにやってきて
朝帰る
(たまに帰らないこともある)
ごくごくまれに女性が男性の元に行くこともありますが
言いたいのはそこではなく
現代のように
カフェでお茶するわけにも
レストランでランチだのディナーだのするわけにも
バーでお酒を飲むわけにも
映画や舞台を見に行くわけにも
ウィンドウショッピングに行くわけにも
花見だの紅葉狩りだの気軽に遠出するわけにも
いかない
ということである
それ以上に増して
口説き文句がワンパターン
光源氏は
「ずっとあなたが好きだった」
もうこれしか言わない
たとえ「ずっと」が数年前でも0.1秒前でも、もうみんな一緒(笑)
朧月夜なんかまだマシで
軒端の萩なんか、空蟬と一夜を過ごすために来たのに、逃げられちゃって、軒端の萩しか残らなかったから、一夜を過ごす羽目になったのに
それでも
「ずっとあなたが好きだった」
と囁く、神経の図太さよ。。。
ジャパネスクの瑠璃姫なら
「なら、文の一つでも寄越してから来いっていうのよ!」
と、追い返すところである。
近衛の大殿に襲われた時「ずっとあなたが好きだった」と言われて
「なんで男ってそれしか言わへんの?そう言ったら女が喜ぶとでも思ってるやろか!?」
と考える。
このシーン、二条が可哀想な場面なんですが、この独白はちょっと笑った。
紫式部からすれば、付き合い始めなんかどうでも良くて、その後が大事だから、書きたいのはその後だから、ということなんでしょうかね
ワンパターンが過ぎると思われたのか、大和和紀氏の「あさきゆめみし」では、光源氏は原作にはないセリフも使って、口説いてました
それでも、空蟬は逃げちゃったけど
「分かってる。誰も私を愛してくれない」なんて拗ねて言われたら、母性本能が、、、
と空蟬にいう場面とか
(確かこのセリフも原作にはなかった、と思う)
それでも、逃げられちゃうけどね!
(逃げないとハナシが変わっちゃうから(笑))