男が女装する時「稚児今参物語絵巻」

有明の別れ」が「とりかえばや物語」の男装の女君のみにフォーカスした話しだとすると

 

「稚児今参物語絵巻」は、女装の男君が主役。男の子が女装をして、姫君との恋を実らせる、というお話

 

らしい

 

「らしい」というのは、この物語が本になってないようなので、一般人の私には確かめようが。。。

と思ったらこんな本があるらしい

3500円か

高いな。。。

 

 

まあ、でも

ググると親切な方が「稚児今参物語絵巻」のあらすじを書いてくださってます

 

いってらっしゃい!

(リンク先も貼らない不親切なブログですみません)

 

ものすごく簡単に書きますと

 

比叡山の稚児(美少年)が内大臣家の姫(東宮妃として入内予定、美女)に恋をし

女装して今参りの女房として姫付きになり(えー(・_・;)!その1:なぜ正攻法で口説かない?!)

姫を身籠らせ(えー(・_・;)! その2:・・・)

大僧正から呼び戻されたという理由で、稚児は身重の姫を捨ておいて比叡山に戻り(えー(・_・;)!その3:酷い男だ!)

絶望した姫は、身投げも覚悟して家出(うう。。。あんまりだ。。。)

女天狗が姫を匿い(えー(・_・;)その4:て、天狗!?なぜ天狗!?)

その息子の天狗が稚児を拉致(また天狗。。。)

女天狗が自分の命を引き換えに(えー(・_・;)!その5:なんでいい天狗が死ななきゃならないの!?理不尽だよ!)

二人をハッピーエンドに導く(えー(・_・;)その6:姫様!そんな男でマジでいいんですか?!)

 

というストーリー

 

らしい

(本を手に入れたらちゃんと読みます、すみません)

 

 

天狗かあ。。。

 

そういえば、さいとうちほ氏の「とりかえ・ばや」にも天狗が出てきたなあ

 

あの時も「は?天狗?なぜ天狗?」と思って読んだのですが

もしかして、さいとうちほ氏は「稚児今参物語絵巻」もお読みになられたのだろうか

 

というか

読まれたほうに「このカシオミニをかけてもいい(漆原教授『動物のお医者さん』)」

ホントに。

だって、天狗が出てくる必要性あんまりなかったし

 

「稚児今参物語絵巻」に話しを戻しますと。。。

 

内大臣家のお姫様

そんな男で本当にいいんですか

 

 

有明の別れ」の帝も、

まあなかなか最低男でしたが

アイツはなんだかんだいって

「国家最高権力者」ダカラネ

 

この稚児のいいところって

「イケメン」しかないじゃん!

(本を読んだらまたちゃんと書きます。すみません)

 

補足

図書館から借りて、ちゃんと?読みました

「身重の姫を捨ておいて比叡山に帰るなんて酷い男だ」、と書きましたが

稚児は4-5日で用事済ませて帰ってくるから、

ということで姫のもとを退出していた。

そうしたら比叡山で天狗(女天狗の息子)にさらわれて帰れなくなったということでした。帰ってくる気はあったらしい

 

他には東宮妃として入内予定にしていた娘なのに、それをフイにされたのに怒らない内大臣とその妻もすごいなあ

とか

稚児の口説き文句

「私があなたに惚れてしまったのも前世の浅からぬ縁ゆえ。諦めてください」

って言うのが、現代的感覚からすると理解不能だ。まだ光源氏の「ずっとあなたが好きだった」戦法のほうがマシでしょうか?

 

そして

「あなたと子をなしたのも前世の。。。」って、

どんだけ前世のせいにすんねーん

 

古典を読むと昔も今も人間って変わらないのね、と思う部分が少なからずあるものですが

この「稚児今参物語絵巻」は、現代的な感覚と違うところが殆どで、突っ込みどころ満載でした

 

#稚児今参物語

#とりかえばや物語