「なまみこ物語」円地文子

「なま」いうのは「偽物」「インチキ」という意味で使われており、

つまり「インチキ巫女のお話し」です。

 

なんか、私がこう言うふうに書いちゃうと、コメディか?と捉えられえてしまいますが本筋は悲劇なんだと思います

 

時代は一条天皇が11歳から19歳

つまり

中宮定子(彰子入内後は、皇后定子)16歳から24歳までのお話しです

 

話のヒロインは中宮定子です

 

なかなか面白いお話で、とてもスリリングなストーリー展開で

藤原道長が結構なダーティキャラでいい味出てます

 

16歳で、11歳の従兄弟、一条帝の中宮(正妻)となった定子ちゃん。

高2女子と小5男子ですよ

 

当初は無邪気に中宮定子のことを「好き」という一条帝がかわゆいです。

15歳を越えたあたりから、男として中宮定子を愛する様は、かっこいいです。

しかも、他の女御には全く目もくれない、一条君。。。

 

定子ちゃんと一条君のラブラブっぷりがすごくて

もうアッツアツ

アッチッチ

 

きゃ

こっちが恥ずかしくなっちゃう

 

10代の「熱にうかされてしまうような恋」の様子と、二人の相思相愛がすごくって

眩しくって

キュンキュンでかわいい〜

 

 

いや、本筋はね、

ちょっと、というか大幅に違うんですけど

(巫女のこと、一言も書いてないわ、私。。。)

 

だって、もうね、あーた

二人のアッチッチ感が凄いのよ。。。!

恋路を邪魔する道長が憎い!

 

そんなうっすい感想しか書けない自分が情けない。。。

 

ただ、中宮定子と一条帝がそういう関係だったということを読むと

「よもすがら ちぎりしことを忘れずば 恋ひん涙の色ぞゆかしき」

という中宮定子の歌が厚みを持って響いてくるのでした。