敬愛するイザベラちゃんの三作品目です
東洋経済のコラムがちっとも更新されないと思ってたら、本書いてたのね!
いや、それどころかNHKラジオにも出てたらしい。
聞きたかったよ。。。
そんな三作品目のテーマは女性作家による近代文学
近代文学かあ。。。
あまり馴染みは無いんですが
(つまり、ほとんど読んだことない)
イザベラちゃんの著作ということで、ワクワクしながらページをめくりました
イザベラちゃん、
無添加100%イタリア人なのに
エスプレッソが飲めないらしい。。。
まあ、私もカプチーノのほうが好きだけど。。。(でも私、日本人だし。。。)
イザベラちゃん、
食の国イタリア出身だけど、
包丁で食材を切る以上の工程がある料理はしたくないらしい。。。
(じゃあ、サラダくらいか?)
納豆が食べられない日本人(私もそんなに好きではない。無くても困らない)もいるし
職場の同僚には、米が嫌いな人(生粋の日本人)がいましたし
出身国だけで色眼鏡で見られても困るよね!
って、本筋と関係ない情報もてんこ盛りの、これまたとても楽しく、そしてイザベラちゃんの文学への愛が詰まった作品でした。
私としては
イザベラちゃんの、日本語力が凄すぎて、もうホント感動。。。
どうやったらネイティブじゃない言語をここまで操れるようになるのか。。。
こんなにおもしろい文章、
ネイティブのわたしでも書けない。。。
って
オイオイ
本筋の近代文学はどうした
っていう感想を書いてますが。。。
私は向田邦子のエッセイが大好きで暗記するほど繰り返し読んでいます。
イザベラちゃんの大学の卒論のテーマが向田邦子だったと知って
「やだ〜、私達って気が合うね!」
という意味不明な親近感を覚えました。
この本でも、向田邦子は取り上げられているのですが
「思い出トランプ」の中に、社会人となった姉と弟のエピソードがあります。
私はこの話を読んだことは覚えていますが、よくわかっていないまま、流していました。
「思い出トランプ」は短編集ですが、読んだあと、ヒヤリと背中が冷たくなるような、些細な日常に潜む、見たくなくて目をつぶってやり過ごしていた「どうってことのない日常」の日々の中の残酷性や、時代によってはタブー視されていたことなどが、ふわぁと浮き上がってくるような、眼の前に突きつけられるような、よく切れる刃物のような読後感のある作品です。
ただ、私はその「ヒヤリ」とする冷たさを「感じ」はしたのですが、向田邦子が書いたディティールには全く気づいていなかったことに、イザベラちゃんに気付かされました。
君はインク消しの匂いが何を意味するかわかるか?
私は「インク消し」さえ
「何それ、知らんなあ」、とすっ飛ばして読んでいましたよ。。。
改めて、今(ようやく!)、修正ペンのことかなあ。。。と。。。
修正ペン。。。
扉の向こうから、匂うほどの強さですかねえ。。。
使ってる本人にしか、わからないような匂いだと思うんだけどな。。。
いや、しかし本題はそこではない。
イザベラちゃんがいなかったら、向田邦子が書いていたことについて、死ぬまで分からなかったと思います。
ありがとう、イザベラちゃん!
こんな私でも、ちょっとは賢くなれたような気がするよ!
#イザベラ·ディオニシオ