「後宮」3−5巻 海野つなみ

 

まあ、わかっていましたが

放浪部分は

かなーーーり端折られていましたし、

文字が多くなって読み辛いですな。。。

放浪部分はあまり派手な展開もないですし、二条が困窮していく様がかなり辛い部分でもあります。ただ、そこの部分は漫画では描かれていなかったですね

 

この放浪部分は、独白が多いので原作のほうが読みやすいかな、と思います

 

法親王:有明の月〉

御室と呼ばれてますが

確かこの名前は帝だった人しか呼ばれないはずでは?

という疑問があるのですが、本題ではないので置いておく。

 

「稚児灌頂」

要らん単語、覚えちゃったよ(笑)

スゴイ理論で、犯罪を正当化するなあ。。。

と、これも本題ではないので置いておく

 

イヤハヤ

重たい男、有明の月。。。

「君だけが好き」

というセリフに背筋が凍ってしまう少女漫画も珍しいよな、と思って読みました。

 

御所様が病になり、結願までの20日間、二条は有明の月の元に毎夜行くのですが、その心情について、あまり突っ込んで描かれてなかったのは少し意外でした。

佐々木和歌子氏が、ここの二条の気持ちがよくわからない、主人(御所様)の病気平癒の為に自分を仏への供物と考えた故の行動か、と推測されていて、海野つなみ氏はどう描くだろうか、と思っていたら「行くしかない」という、ほぼ佐々木和歌子氏と同じ解釈だった。

 

 

さて

全て読み終わって思うのは

やはり「実兼」がマトモ

くらいでしょうか

 

誰も助けてはくれなかった「明石の君」事件はともかく

何くれとなく気を遣ってくれる優しい人

 

愛情こじらせダメンズ3兄弟(後深草院、亀山院、有明の月)より

やっぱり恋愛するなら実兼よなあ

という感想

(我ながら薄っぺらいな。。。)

 

全体の感想としては

海野つなみ氏は大変丁寧に描かれていて

本当に「とはずがたり」の世界を愛されて創られた素敵な作品だと思いました

 

海野つなみ氏の

「今までの読者が離れていった

しかし

新しい読者を得ることもできた」

というコメントも素敵でした

 

 

内容が内容だけに

万人受けし辛い作品かもしれないですが

とはずがたり」を好きな方には

おすすめしたい作品だと思いました

 

#とはずがたり

#海野つなみ

#後宮