まあ、わかっていましたが
放浪部分は
かなーーーり端折られていましたし、
文字が多くなって読み辛いですな。。。
放浪部分はあまり派手な展開もないですし、二条が困窮していく様がかなり辛い部分でもあります。ただ、そこの部分は漫画では描かれていなかったですね
この放浪部分は、独白が多いので原作のほうが読みやすいかな、と思います
御室と呼ばれてますが
確かこの名前は帝だった人しか呼ばれないはずでは?
という疑問があるのですが、本題ではないので置いておく。
「稚児灌頂」
要らん単語、覚えちゃったよ(笑)
スゴイ理論で、犯罪を正当化するなあ。。。
と、これも本題ではないので置いておく
イヤハヤ
重たい男、有明の月。。。
「君だけが好き」
というセリフに背筋が凍ってしまう少女漫画も珍しいよな、と思って読みました。
御所様が病になり、結願までの20日間、二条は有明の月の元に毎夜行くのですが、その心情について、あまり突っ込んで描かれてなかったのは少し意外でした。
佐々木和歌子氏が、ここの二条の気持ちがよくわからない、主人(御所様)の病気平癒の為に自分を仏への供物と考えた故の行動か、と推測されていて、海野つなみ氏はどう描くだろうか、と思っていたら「行くしかない」という、ほぼ佐々木和歌子氏と同じ解釈だった。
さて
全て読み終わって思うのは
やはり「実兼」がマトモ
くらいでしょうか
誰も助けてはくれなかった「明石の君」事件はともかく
何くれとなく気を遣ってくれる優しい人
愛情こじらせダメンズ3兄弟(後深草院、亀山院、有明の月)より
やっぱり恋愛するなら実兼よなあ
という感想
(我ながら薄っぺらいな。。。)
全体の感想としては
海野つなみ氏は大変丁寧に描かれていて
本当に「とはずがたり」の世界を愛されて創られた素敵な作品だと思いました
海野つなみ氏の
「今までの読者が離れていった
しかし
新しい読者を得ることもできた」
というコメントも素敵でした
内容が内容だけに
万人受けし辛い作品かもしれないですが
「とはずがたり」を好きな方には
おすすめしたい作品だと思いました
#後宮