ジェンダー

実写版「美女と野獣(2017年)」で、ディズニーは初めて同性愛者を描いた。らしい

らしい、というのは私はディズニーの全作品を見ているわけではないので…

ディズニーの「美女と野獣」はアニメ、実写版、どちらも見た。
素晴らしい出来だった。
が、今回そちらには触れない。

実写版「美女と野獣」から遡ること四半世紀以上、極東の小さな島国、しかしアニメに関しては世界的に有名な日本で、同性愛者の存在を認めてるアニメが放送されていた。

まあ、ディズニーと違い、放送範囲が国内限定だしな…

とはいえGWの夕方16時辺りに放送したのである。

子供が対象なのは明らかだし、大人だって一緒に見ているかもしれない。
というか、母は恐らく途中までは一緒に見ていた、と記憶している。

原作にもある場面で、角人老師と宮女候補で問答が行われる。
(セリフは原作から引用。アニメでも言い回しは違うが、同じ内容を喋っていた)

男性か女性かはどこで判断しますか、という老師の問いに、ある宮女候補は
「心です」
と答える。

老師は
「男色を事とする人の中に(中略)惚れた男と二人きりになると女以上に女らしくなってしまうのです(中略)。しかし、からだつきは太く、がっしりしていて声も野太い。どうみても女の人ではありません」と返す。

私がこのシーンを見たのは中学1年生で、何も驚かなかったことを覚えている。
いるらしいね、そういう人、と。

実際に会ったことはなかったが、情報として、そして二次元世界的には、すでに認知していた。
ただ、今のように、LGBTという言葉はなく、日本において法律的に認められておらず、日の目を見ていなかっただけである(っていうと怒られるんだろうな)。

まあこのシーンで教訓となったのは、子供というのは、親が思う…、うーん、世間が考えるよりもずっと幼い年齢で、程度の差はあれ、そういったことを認知している、という事実である。

アメリカというのは、というか、ハリウッドやディズニーは気にしすぎなのじゃないかな、とも思う訳である。

子供は大人が決めつけたピュアの中に生きてはいない。

子育てにおいて、これは頭の片隅に入れておかなければなるまい。

#後宮小説 #雲のように風のように #LGBT