詩仙堂

会社と家と小学校近辺を、来る日も来る日もグルグルする毎日を送っていると

「もう。無理。。。」

という日が、年に数回訪れます。

 

そういう日が来たら、

家族には内緒でこっそり有給をとるのです

 

母でもなく

妻でもなく

会社員でもない

 

ただの一日を過ごすために。

 

で、有給取ったわよ

 

朝、普通に家を出て向かった先は京都の詩仙堂

 

観光客でごった返す京都市内ですが、叡電に乗るほどの郊外にある詩仙堂

程よく「田舎」風で

静かで

詩仙堂の開門とほぼ同時に入ると

しばらくは一人きりの贅沢な時間を過ごすことができました。

途中、中国語を話されているグループがお越しになられていましたが。

 

でも、洛中よりは、静かなヒトトキを過ごすことができました。

 

お庭を散歩したり

畳の上でボーっとして

 

床に生けられている花が萎れてるなあ

とか

畳が古くてたわんでるなあ

とか

クチナシの香りが漂ってくるなあ

とか

鹿威しの音が「カポーン」じゃなくて「ガコッ」ていう音で、慣れないとビビる。。。(かなり大きな竹を使うと、ガコッという音になるみたい)

とか

 

庭に出るためにつっかけ(というか便所用スリッパみたいなの)が用意されてるけど、大人用しかないなあ

とか

考えていると

お腹が空いてきたので

ネットで検索して

三条にあるホテルオークラの「入舟」のランチを予約しました。

 

数年前は、リッツ・カールトン京都のランチも一休で当日予約できたのになぁ

コロナあたりから、当日予約できなくなって残念

 

入舟ではオープンと同時に入店し

キリッと冷えた梅ジュースを頂いて

「ふう」

と東山を借景にしたお庭を眺めながら

(窓ガラスが遮熱性がないのか、イマイチなのか、景色は良くても結構暑い)

美味しい和食を堪能いたしました。

 

料理人さんの細やかで、プロのお味に大満足でした。

 

リッツカールトンに比べると、オークラは顧客の年齢層が結構高めで

別テーブルでは80歳オーバーのレディース3人が、おしゃべりしておられ

話題は

携帯電話の使い方が分からない、覚えられない

健康ネタとして、誰々さんが、圧迫骨折した、大事なマイナンバーカードがどこに行ったか分からなくなって、もう認知症よ、認知症

みたいな

私としては「いつか行く道だなあ」と思いながら

美味しい食事のBGMとして楽しく拝聴ししたのでした。

いや、お店のBGMは、祇園の祭囃子だったんですけどね

時期的に。。

 

最後の濃いめのお煎茶まで美味しく頂いて、お腹いっぱいになって、家に帰って午睡。リフレッシュできた一日でした。